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・ 2008年9月25日

たかがツール、されどツール

発言者:kimino、カテゴリー: in 日記・コラム・つぶやき

「自治体サイトWebアクセシビリティ調査2008」において、3年連続全国トップクラスの高評価、ということですが、あまり大きな声では言えませんが、実際にi-SITEで構築したサイトが全て鳥取県のように高評価になるわけではないんです。
アクセシビリティの評価では画像のalt属性を入れるなどの細かいルールを満たしているというだけでなく、サイト自体の構成や統一感がかなりポイントになります。 通常CMSを入れる前の自治体のサイトは複数のサイトの寄せ集めになっていることが多々あります。それは過去の経緯や管轄区分による必然的なものであったりするわけですが、CMSを導入しても大抵の場合、まずポータルや統合部分からの導入になります。 その後タイミングを見計らって他のサイトを統合していくわけですが、そもそも統合されない場合はその部分だけ統一感のないサイトになったり、基本的なルールチェックの対象外となりアクセシビリティ評価では格段に低評価になります。
また、i-SITEはパッケージ製品ですので、構築者の技量によりサイト構成、提供パーツやテンプレートのアクセシビリティが考慮されていない場合もあります。 もちろん、アドバイスや注意喚起はしますよ。 でもアクセシビリティに意識が行っていない場合は優先度が落ちて実施できないんです。 また、当初のサイト構築が上手でも、サイト管理者がアクセシビリティに無頓着であった場合はi-SITEの利用が一定の歯止めにはなりますが、全てうまく対処してくれる万能のツールにはなりません。 結局、たかがツールなんです。
鳥取県のサイト評価が高いのは、サイト統合、毎期の職員研修、適切なテンプレートの準備といったことが継続的に行われているからなんです。 もちろんそれを効率的に行うにはツールも良くなければ駄目です。 されどツールではあるのですが、、、

2008年9月25日